よくある質問
マグネットギアプロスパインについて、よくお問合せいただく内容をまとめています。こちらの質問と回答をご確認いただいた上で、解決できない点やご不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。
マグネットギアプロスパインについて、よくお問合せいただく内容をまとめています。こちらの質問と回答をご確認いただいた上で、解決できない点やご不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。
Q 噛み合い歯車でいうバックラッシのような隙間・遊びはありますか。
A 非接触なのでバックラッシという概念はありませんが、代りにロストモーションが発生します。
ロストモーションとは、歯車が回転を始めたとき、または止めたときに発生する追従の遅れのことです。追従の大きさは必要とされるトルクと磁石の大きさによって変化します。
Q ギア比はいくつまで変えられますか?
A 変速比は、磁石の極数(N極S極の合計)と歯車の最大径によって決まります。そのため、かなり自由に変速比を変えることが可能です。
変速比の詳細についてははお問い合わせ下さい。 →お問い合わせはこちら(外部サイト)
Q 動力伝達力はどのくらいありますか?
A 製品によって伝えられる力が異なります。
"[kgf・cm]=dL/dt(角運動量)"から必要な力(トルク)を計算し、安全係数を考慮した上で製品をお選びください。
トルク換算する場合は下記を目安に計算してください。
なお、カスタマイズによりスリップトルクを最適化できます。またエアギャップ(磁石同士の隙間)を調整することでスリップトルクを下げることができます。
Q 減磁しますか?
A 1年で最大0.1%の減磁です。(当社データ)
10年でも1%しか減りませんので、ほとんど減磁はないと考えて良いでしょう。
Q 磁束漏れの影響はありますか?
A カップリングであれば15mm、マイタ(サイズφ22)であれば40mmの地点で、磁力はテスラメータで測定できる限界まで弱まります。
したがって、磁石から50mm(5cm)以上離れていれば磁束漏れの影響はほぼないと考えて良いでしょう。
磁束漏れの詳しいデータについては磁石に関するデータ一覧をご参照下さい。
Q 耐熱温度は何℃ですか?
A 標準品は耐熱温度 80℃ まで対応しています。
耐熱温度は磁気歯車に使われる磁石の素材によって異なりますが、弊社では最高で耐久温度 150℃ までの材料を揃えています。
Q 隔壁伝達に使える素材は何ですか?
A 金属では、アルミやステンレスなどの非磁性体であれば使用できます。
また金属以外でも、プラスチックやアクリル・紙・木・ガラスといった素材がお使いいただけます。
Q ステンレスを隔壁として使う場合、どのくらいの厚みまで伝達可能ですか?
A ステンレスの材質によって異なりますが、かなり厚みを持たせることはできます。ただし厚くなるほど磁石同士のエアギャップが増えるため伝達トルクは弱くなります。
エアギャップとトルクの関係についてはトルク/スラストとエアギャップ(磁石間の距離)についてをご覧下さい。
またステンレスの厚さとトルクの詳細なデータについてはお問い合わせ下さい。 → お問い合わせはこちら(外部サイト)
Q 納期はどれくらいかかりますか。
A 標準品はご注文をいただいてから2週間で納品します。
カスタマイズの場合は、仕様決定後1ヶ月ほどいただきます。(ただし、ご注文内容によってはもう少しかかる場合もございます)
Q 見積りや発注をお願いするときはどこに連絡すれば良いですか。
A このWEBサイトのお問い合わせフォームをご利用いただくか、あるいは弊社営業部までご連絡下さい。お手数ですが、よろしくお願いいたします。
株式会社プロスパイン(旧社名 ㈱松栄工機) 営業部マグネ営業1・2課(担当:池田・佐藤) 電話:0229-54-1320(営業部マグネ営業直通) FAX:0229-55-4350(営業部マグネ営業直通)
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Q カスタマイズに当たっての制約条件などはありますか。
A 設定トルク:30N・m、および使用環境での雰囲気温度:150℃以下(磁石形状により異なります)を目安にお考え下さい。
Q 組み立て時の留意点は何ですか?
A 硬く摺動性の高いスペーサを磁石の間に挟んでからシャフトへ固定してください。
Q マイタMPシリーズの「マイタ」とはどういう意味ですか?
A 直交型で同速(変速比が1:1)の歯車を「マイタギア(miter gear)」、同じく直交型で変速(変速比が1:N)の歯車を「ベベルギア(bevel gear)」と呼びます。
なお、直交型歯車は「傘歯車(かさはぐるま)」とも言われることがあります。
マグネットギア製品(標準品)の場合、1万円ほどになります。量産については別途お見積もりとなります。
詳しい価格についてはお問い合わせください。
試作用でも購入可能です。また、試作開発もいたします。
カメラ三脚用高精度雲台については、「高精度雲台プロスパイン」にて詳しくご案内しております。
いずれの場合も、ご不明点等ございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
ご注文はメール・FAXまたはお問い合わせフォームにてもお受けいたします。その際は、下記のようにシリーズ名やサイズをご記入ください。(標準品)
①シリーズ名 | MP シリーズ、 CP シリーズなどの名前を入力します。 |
②磁石寸法 | 磁石の外形寸法を記入します。カタログの標準寸法のほか、特注サイズも承ります。 |
③磁石極数 | 向かい合わせの磁石のそれぞれの極数(S極N極の合計)です。 |
④磁石材質 | 標準型か耐熱型のどちらかをアルファベット1 文字で指定します。
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⑤ヨーク材質 | 磁石を接着するヨークの材質をアルファベットまたは数字で指定します。
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そのほか、プロスパインのご使用に関して気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。→ お問い合わせはこちら(外部サイト)
標準品に使われている磁石に関するデータです。
特性種類 | 単位 | φ22円筒磁石 | φ26、φ35円筒磁石 | その他標準品磁石 |
残留磁束密度(Br) | T | 1.25 | 1.3 | 1.35 |
保磁力(Hcb) | kA/m | 905 | 920 | >995 |
保磁力(Hcj) | kA/m | >1110 | >1040 | >1114 |
最大エネルギー積(BHmax) | kj/ | 285 | 315 | 355 |
リコイル透磁率 | ― | 1.05 | ||
Brの温度係数 | %/℃ | -0.10 | ||
Hcjの温度係数 | %/℃ | -0.50 | -0.55 | |
密度 | g/ | 7.6 | 7.5 | |
キュリー温度 | ℃ | 360 | 330 | |
熱膨張係数 | 1/℃ | 磁化方向:1〜2×10 磁化垂直向:-1〜0×1066 | 磁化方向:6.5×10 磁化垂直向:-1.5×1066 | |
電気抵抗 | μΩ・m | 1.35 | 1.3 | |
ビッカース硬度 | HV | 750 | 600 |
温度変化による永久減磁率(標準品)
この減磁率の温度変化グラフは参考値であり、保証値ではありません。
この減磁率の温度変化グラフは参考値であり、保証値ではありません。
磁気を利用した非接触のリニアアクチュエーターです。
クリーンルーム搬送に最適
配線が不要で無限に長尺化が可能
※リニアスライダーのサンプル動画をご覧いただけます。実際に動いている様子をご確認ください。
円筒図面 |
板図面 |
磁気を利用した非接触のラック&ピニオンです。
クリーンな動力伝達
ロッキングなし
円筒A図面 | 円筒B図面 |
増減速比設計の自由度が高い磁気式非接触変速歯車です。
大径図面 | 小径図面 |
上記寸法以外の変速比やトルクの設定、また円筒タイプも特注で製作を承ります。
詳しくはご相談ください →お問い合わせはこちら(外部サイト)
脱着、芯出しが容易に行えます。 トルクリミッター機能を備え、安全です。 隔壁伝達可能で、完全に密閉された
空間での攪拌などが行えます。
大径図面 | 小径図面 |
上記寸法以外の変速比やトルクの設定、また円盤タイプも特注で製作を承ります。
詳しくはご相談ください →お問い合わせはこちら(外部サイト)
磁力を使ったブレーキです。トルクリミッターとしてもご使用いただけます。
非接触構造のため、以下のようなメリットがあります。
プロスパインブレーキには”渦電流(Eddy Current)タイプ”と” ヒステリシス材料使用タイプ”の2タイプがあり、用途に応じて選択できます。
渦電流タイプ | ヒステリシス材料使用タイプ |
摩擦式クラッチや流体クラッチの摩擦トルク発生の過程を渦電流で代替し、非接触化しました。 「磨耗や劣化がないブレーキ」としてお使いいただけます。 | ヒステリシス材料を活用したブレーキで、回転数に関わらず一定のブレーキトルクを発生させます。磁石の配置を回転させることにより、トルクの調整が可能です。 フィルム製作工程やラッピング工程、ボトルキャッピング工程等にお使いいただけます。 |
プロスパインブレーキのサイズはφ47とφ100の2種類があります。
◆φ47プロスパインブレーキ仕様
サイズ | φ47(胴長36) |
重量 | 320g |
許容回転数 | 1800 |
ブレーキトルク(MIN) | 0.02N・m |
ブレーキトルク(MAX) | 0.08N・m |
変更可能部分 | 軸径・軸長・取り付け位置 |
φ100プロスパインブレーキ仕様
サイズ | φ100(胴長71) |
重量 | 約2.5kg |
許容回転数 | 1000 |
ブレーキトルク(MIN) | 1.4〜2.3N・m |
ブレーキトルク(MAX) | 2.7〜3.9N・m |
変更可能部分 | 軸径・軸長・取り付け位置 |
■ ヒステリーシス電磁ブレーキ方式
ヒステリシス材料を活用し、回転数に存在しない一定トルクを発生
■ 高トルク・小型化 当社独自の高特性磁性材料の採用により実現
■ 高寿命 非接触方式により、メンテナンスフリーを実現
電磁ブレーキ 販売終了のお知らせ
2021年8月より、「 プロスパイン電磁ブレーキ タイプII 」の販売を終了させていただきます。
こちらの製品をご検討いただいているお客様には、大変ご迷惑をお掛け致しますが、
ご了承くださいますようお願いいたします。
(タイプI 製品につきましては従来どおり販売しております)
〈 販売終了製品 〉
電磁ブレーキ タイプII (カタログ13ページ 上段)
φ44電磁ブレーキ タイプ II
φ90電磁ブレーキ タイプ II